vol.20
2024.05.03
基本編網点(あみてん)
こんにちは、グラニフ生産管理部のNです。
vol.2でご紹介した「シルクスクリーン印刷」を覚えているでしょうか。細かい網目状の版をインクが通り抜けて印刷する方法です。インクを乗せるか・乗せないかのどちらかしかできず、インクを薄くしてグラデーションを表現することができません。
今回はそのシルクスクリーンでは欠かせないポイント「網点」についてご紹介します。
網点とは
網点とは、小さな点の集まりによってグラデーションを表現したものです。
シルクスクリーンなどで濃淡を表現する際に使われており、「ハーフトーン」とも呼ばれています。
網点の見え方
色の濃淡は、網点が白い背景に対してどのくらいの割合を占めているかによって決まります。
例えば白い紙に黒の細かい点を並べたとき、ある程度離れて見ると、肉眼では点が小さすぎて識別できず、背景の白と混ざってグレーに見えます。
このとき、点の間隔の広さや点の大きさによって背景の白と点の黒の割合が変わるため、それらを調整することで色の濃淡をコントロールします。
4色分解と網版
網点は4色分解にも使用されています。フルカラープリントは、色ごとの角度を変えて網点を重ねることで出来ています。
グラニフでは、インクの刷る順番、CMYKのカラーの変更、印圧の調整などをしてより再現度の高いプリントに仕上げていきます。
簡単なシルクスクリーンに見えても精緻な技術と細かい表現が隠れているデザインって楽しいですね!
ではまた次回のプリントマニアで。