vol.21
2024.06.07
実践編モノクロデザインは1色じゃない
こんにちは、グラニフ生産管理部のNです。
今回はグレースケールデザインのプリントについてご紹介します。
「モノクロだから黒1色をグラデーションにすればいいんでしょ?」なんて思っていませんか?
vol.20でご紹介した「網点」の特性を使って黒一色でのグラデーション表現も悪くないですが、そこにグレーのインクを足すだけで一気に立体感に深みが出てきます。
実際に見てみましょう!
原画はこちら「ロッカーマルチーズ」
担当デザイナー「描画にかかったのは5時間ほどで、4H〜3Bの鉛筆6種類を使い分けて描きました。眼鏡の縁の金属の質感がワンちゃんの毛並みにもあるようなイメージで、全体的に硬くて光沢感のあるデッサンを目指しました。」
※現在、該当商品の販売は終了しています。同シリーズの商品はこちら
2種のプリントを比較
「黒のみ」は、陰影もすべて黒インクの点の強弱のみで表現しているので、少し平坦で黒が強く感じます。
「黒+グレー」は、グレーで陰影を表現することにより、すっきりと立体感が出て奥行きを感じられるようになりました。
アップで見てみると毛並みの表現もかなり綺麗になっており、ハイライト部分のグラデーションも自然に滑らかに仕上がりました。
デザイン自体もかなり細かいので、ハイメッシュの版を使用してデザイナーのこだわりができる限り伝わるように調整していきます。
今回は「黒」と「グレー」の2色でしたが、写真を使用した場合は「黒」「ライトグレー」「ダークグレー」の3色で表現したり、黒の網版とベタ版を掛け合わせたりと、デザインに応じて様々な表現方法を試行錯誤しています。
細かい表現やこだわりが詰まっているデザインって素敵ですよね!
ではまた次回のプリントマニアで。