vol.8
2023.05.05
応用編インクの刷り順の違い
こんにちは、グラニフ生産管理部のNです。
色が重なって表現されるシルクスクリーンは、基本的には淡い色から濃い色へ順番に刷っていくことが多いです。グラニフでは刷り順をコントロールして、仕上りがより原画に近づくよう調整していきます。
今回はこちらのTシャツの制作工程とあわせて、そんな「インクの刷り順」についてご紹介します。
「Bubbly Time」
こちらのデザインは、4色分解(CMYK)+特色3色(レッド、ブルー、グリーン)の、計7色での表現となります。
1stサンプルの刷り順は、シアン、ブルー、マゼンタ、グリーン、イエロー、レッド、ブラック。
2ndサンプルの刷り順は、マゼンタ、レッド、シアン、グリーン、イエロー、ブルー、ブラック。
シアンとマゼンタ、ブルーとレッドの刷り順を入れ替えました。
刷り順を変えることで色の重なり方が変わります。1stでは背景のブルーの上にレッドが乗っていましたが、2ndでは反転してブルーの面積の方が多く見えます。
シアンとマゼンタに関しても、1stではシアンの上にマゼンタが乗っていましたが、反転させることによって青みが強い表現になります。
今回は、ブルーとレッドの反転は採用。シアンとマゼンタは1stに戻すことになりました。
細かい調整で表現が変わっていくシルクスクリーンって楽しいですね!
ではまた次回のプリントマニアで。