vol.16
2024.01.05
応用編スウェットはTシャツの「使い回し」?
こんにちは、グラニフ生産管理部のKです。
今回は、ひとつのデザインをTシャツとスウェットの両方で使用している場合のプリントの違いについてご紹介します。実はこれらは「使い回し」というわけではありません。
普段から触れているものを想像いただくとわかりやすいかと思いますが、スウェットとTシャツでは生地に使用されている糸の太さが違います。Tシャツは生地が薄く面が滑らかで、スウェットは生地が厚く面に凹凸があります。
そのため、Tシャツと同じように細かいデザインをスウェットに刷ると、スウェットではプリントが荒くなってしまい綺麗な仕上りになりません。
今回のデザインでは、生地の凸凹に負けてしまい、プリントが荒く、発色も黄色は濃く白は消えてしまっている部分があるのが分かるでしょうか。
同じ柄をTシャツからスウェットに変更するときは、色の版はTシャツと同じものを使用しますが、アンダーベースの版をスウェット用に作り直しています。インクが厚く落ちるような版を制作し、できる限り生地の凹凸をフラットにして、Tシャツと差異のない仕上りを目指します。
ちなみに、スウェット用の版をTシャツに刷っても、なめらかさがなくなり仕上りが変わってしまいますね。
今回はTシャツとスウェットで同じデザインをプリントする際の違いをご紹介しました。同じデザインでもボディにあわせた細かな微調整をすることによって、仕上りの品質が保たれているんですね。
ではまた次回のプリントマニアで。