vol.11

厚盛(あつもり)加工

こんにちは、グラニフ商品管理部のKです。
今回は厚盛(あつもり)加工についてご紹介します。通常のプリントとは一味違う特殊加工。これを読んで、ぜひお店にあるTシャツもチェックしてみてください。目指せプリントマニア!

厚盛加工とは?

vol.4でご紹介した「ラバー」について覚えていますか?水性インクには大きく分けて「染み込み」と「ラバー」の2種類があります。「ラバーは生地の上に載っているイメージになる」と書かれていたように、少し厚みが出て発色がぶれにくく、BlackやNavyなどの濃色ボディで使用することが多いです。

厚盛加工とは、その「ラバー」を数回重ねて厚みを出したプリント技法のことを言います。通常よりも存在感のあるプリントになり、立体的な表現が出来ます。横から見ると通常プリントとの差がわかりやすいと思います。また、インクを重ねる回数はデザインによって調整しています。

「クロスステッチ コントロールベア」
横から見るとぷっくり感が分かりやすい
「染み込み」の面はこんなにフラットです

ちなみに

厚みのあるプリントと言えば、vol.9では「発泡プリント」もご紹介しました。こちらも度々グラニフで使用するモコッとした立体的なプリント技法です。

大きな違いとしては、厚盛は通常インクを重ねる技法であるのに対して、発泡は特殊なインクを熱で膨らませる技法です。見た目は厚盛のほうがシャープで、すっきりした印象。発泡は丸みのある膨らみ方をしています。

私がお店にいた頃は厚盛と発泡の違いを知りませんでした。・・・というか、膨らんでいるプリントは全て「発泡」だと思っていました。。

いかがでしたでしょうか?一見では似たような見た目でも細かい違いまで調整するのがグラニフのこだわりです。
ではまた、次回のプリントマニアで。

※本記事でご紹介した「クロスステッチ コントロールベア」のTシャツは現在販売終了しています。