
vol.24
2025.02.07
実践編DTFプリント
こんにちは、グラニフ生産管理部のKです。
今回は、今プリント業界で話題の「DTFプリント」をご紹介します。「DTFプリント」とは「Direct to Film Print」の略で、インクをフィルムに印刷し、それを熱でボディに圧着させるプリント方式です。
この技法を使うと、今までグラニフがメインで使用してきた「シルクプリント」や「インクジェットプリント」では表現しきれなかった細かい表現が可能となります。
プリント工程
まず、DTFプリンターで専用のフィルムにデザインを印刷し、その上から更に白インクを印刷します。
次に、白インクが乾く前にホットメルトパウダー(定着剤)を塗布し、余分なパウダーを落とします。
最後に、パウダーに熱を加えます。パウダーが熱で溶けて糊層になるため、これをプレス機でTシャツに圧着し、フィルムを剝がして完成です。

メリットとデメリット
DTFプリントはTシャツにプリントフィルムを乗せる技法であるため、シールのように張り付いている印象が否めません。プリント部分の自然な風合いはシルクプリントの方が優れています。
しかし、DTFプリントはシルクプリントやインクジェットでは再現できない細部の表現性に優れているため、写真やグラデーションのような精細なデザインに適しています。
グラニフではDTFプリントを導入し始めたばかりで、現在販売しているのはほんの一部の商品、それもバックプリントのみです。しかし今後、2月から3月へ向けてフロントプリントでの使用も決まっています。
いつものプリントと違うので「これか!」と思っていただけるのではないかと思います。お楽しみに!
ではまた次回のプリントマニアで。