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インクとメッシュ

こんにちは、グラニフ生産管理部のNです。

グラニフのデザインの数はどのブランドよりもはるかに多い! 同じシルクスクリーンでもデザインによって色々な手法が使い分けられています。インクは水性?油性?風合いは染み込み?ラバー?版の種類は?デザインの特性を理解して、目指せプリントマニア!

水性と油性のインクの違いって何?

水性インクと油性インクのどちらを使用するかは、プリントするデザインの細かさや雰囲気などから、より適した特性をもつものを選んで決めています。

水性インク

自然乾燥するためハイメッシュ版(目の細かい版)だと目が詰まってしまうことから、基本的にローメッシュ版(目の粗い版)を使用します。そのため、細かいデザインよりもベタ面積の多いデザインに向いています。

文字通り生地に染み込んでプリントされる「染み込み」や、それとは逆にインクが生地の上にのったような仕上がりになる「ラバー」などの種類があります。

油性インク

自然乾燥しないため、目詰まりすることがなくハイメッシュ版の使用が可能です。そのため、細かいイラストや写真を使用したデザインに適しています。ベーキング(熱処理)でしか乾かないので、その処理が甘いとインクが剥がれたり広がったりしてしまい大変なことになります。

版のメッシュって何?

ここまでのプリントマニアでも「ハイメッシュ」「ローメッシュ」といった言葉が出てきていますが、これは版の網目の細かさを示しています。数値が多くなるに連れて細かくなっていき、デザインの再現性が高まります。

グラニフでは水性はローメッシュ100~120程度、油性はハイメッシュ225程度を使用しており、新聞など印刷物のメッシュは80程度と言われています。

というような説明をしてもよくわかりませんよね。実際のTシャツで見てみましょう!

ズーロジカルガーデンズ

油性ハイメッシュ。柄が細かいので水性だと潰れてしまいます。

ラムチョップ

水性染み込みローメッシュ。ベタ面積が多いので柔らかい風合いで仕上げます。

ウィークエンドドライブ

油性ハイメッシュ。4色分解フォトデザインは基本油性です。

ではまた次回のプリントマニアで。